第 2 章 レイヤの概念
2.1 【OSI 参照モデルの 7 つの層(レイヤ)】
OSI 参照モデルとは、プロトコルを開発する際に参照すべきガイドラインとして制定されたモデルで、下表の 7 つの層(レイヤ)で構成されています。
OSI 参照モデルは、それぞれの層が独立しているため 1 つの層で開発や変更を行っても他の層に影響を与えません。
2.2 【カプセル化】
送信元から送信されるデータは、各レイヤでそれぞれ固有の情報(レイヤ 3 ヘッダなど)が付加されます。これをカプセル化と呼びます。
そして、受信側では付加された情報が取り外されデータを受信します。これをカプセル化解除と呼びます。
2.3 【OSI 参照モデルと主な名称と主なヘッダ】
※パケットやフレーム等の名称は厳密に使い分けられていない場合や、一括りに PDU(Protocol DataUnit)と呼ばれる場合があります
2.3.1 フレームヘッダ
フレームヘッダとは、データリンク層でデータがカプセル化される時に、データの先頭に付け足される情報
のことです。
フレームヘッダには、データリンク層で使用されるアドレスの情報が含まれます。データリンク層で使用されるアドレスは MAC アドレスです。
フレームヘッダには、送信元および宛先 MAC アドレスの情報が含まれています。
IP アドレスはパケットヘッダ、ポート番号はセグメントヘッダに含まれている情報です。